明石公園リノベーション計画とは

兵庫県立都市公園リノベーション計画

5つのテーマ

兵庫県は、平成28年に「兵庫県立都市公園の整備・管理運営基本計画」を策定し、これからの県立都市公園で目指すべき5つのテーマとして、「活力あふれる地域づくり」「子育て」「環境との共生」「安全安心な地域づくり」「持続可能なパークマネジメント」を掲げ、整備・管理運営を進めています。

「環境との共生」のテーマの下には、「自然環境等を守り・行かす公園づくり」、「環境との共生を学ぶ場としての利活用」の重要な施策方針が掲げられています。ところが、「環境との共生」のテーマに関して、明石公園に係る取組は一切言及されていません

期間

令和10年度までを重点期間とし、10~15年を展望した取り組みを位置付けています。

明石公園リノベーション計画

「兵庫県立都市公園リノベーション計画」に基づいて、「明石公園リノベーション計画」が策定されています。

テーマと課題

テーマとして「歴史的資源・スポーツを生かした地域観光、地域活性化の拠点整備」が掲げられており、課題として ①明石城跡のさらなる有効活用 ②老朽化したスポーツ施設の魅力アップ ③公園の新たな魅力づくり ④ポストコロナに対応した公園の活用 を掲げています。

プランの問題点

このプランの問題点は、明石公園の特色は、明石城を中心とする歴史的資源と、野球場・陸上競技場等のスポーツ施設の2点にあるとして、明石公園のかけがえのない自然の価値を認めていないことです。

「兵庫県立都市公園の整備・管理運営基本計画」には、「環境との共生」という重要なテーマが掲げられているにもかかわらず、明石公園リノベーション計画(概要版)では、環境や自然の観点が抜け落ちています。

公園北部の森の伐採、大型バス駐車場、アリーナの建設

明石公園イノベーション計画には、以下のような計画が明記されています。

「子どもの村」遊具更新

令和3年に設計、令和4年に実施と明記されています。既に、業者が青写真を作成しています。

上の完成した遊具のイメージ(明石公園リノベーション計画の概要より)を見ると、明石公園北部の豊かな森は伐採され、芝生広場になっています。

大型バス駐車場

明石市立図書館の跡地に、大型バスの駐車場を整備するとしています。この工事は、令和5年度実施の計画です。

アリーナの検討

「大規模アリーナの整備は、将来、県にどのようなスポーツ・集客施設が必要になるかなど論点を整理し、慎重に整備の可能性を検討していく」としています。

具体的な計画

審議会が開かれ、以下のような計画が策定されています。また、新しい審議会も立ち上げられています。

明石公園城と緑の景観計画(平成29年7月策定)

  • 石垣保全のため、石垣より5m範囲内で樹木は原則伐採する
  • 対象は石垣全般(東西南北)

史跡明石城跡保存活用計画(令和2年9月策定)

  • 遺構・石垣の保存上影響のある樹木については伐採する
  • 史跡内の樹林地で樹林密度の高い場所や枝が茂りすぎている樹木については伐採や剪定を行い、堀・土塁や曲輪の形状などが、確認できるように維持管理する

史跡明石城跡整備基本計画策定委員会(令和3年12月~)

令和3年12月21日に第1回会合が開かれました。今後、今後更なる史跡の活用を図り、県立明石公園の魅力を向上するための計画を策定するとしています。

今後調査を進めます

県は、「明石公園リノベーション計画」については、概要のみを公開し、本文は公開していません。また、既に策定された上記の2つの計画についても、簡単な結論のみしか公開していません。

「つなぐ会」では、これらの情報の公開を県に求め、計画の全体像を明らかにする取り組みを進めます。

明石公園のあり方は、審議内容を公開し、市民・県民の意見を聞いて、幅広い合意のもとで進めるべきです。

兵庫県の資料

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