「城と緑の基本計画」5章-6.今後に向けて (一部引用)

(1)史跡保存活用計画の策定 ①早期策定 本計画は史跡区域内の一部の区域を対象とした中期および短期の計画であり、明石城 跡全体の長期の景観計画を含む、「史跡保存活用計画」等を早期に策定する必要がある。

(2)外来種の除去 公園内には、ヒマラヤスギ、ラクウショウ等の外来種樹木が植樹されているが、これらの樹木は、城跡として相応しくないため、長期的には除伐を検討する必要がある。また、外堀に生息するミシシッピアカミミガメ等の外来種動物についても、城郭の日本らしい景観を阻害するとともに、本来の生態系を崩壊する要因ともなり得るため、長期的には対策を講じる必要がある。

(3)維持管理 今回整備する景観を保持するためには、定期的な維持管理が必要となる。①県民参加による維持管理 明石公園の魅力の発信および環境学習も兼ねて、県民参加のもと樹木や芝生の管理 が行えるよう検討する。②数量的判断による剪定樹木の剪定時期を判断する方法として、石垣からの距離によって樹高何mで剪定といった基準を設ける。③実生木の管理樹木台帳外の樹木は維持管理の混乱のもととなるため、定期的に把握に努める。密植する場所については、樹木の生育環境を整えるため、適度に間引く。

(4)施設改善による景観整備 今後、よりよい景観を形成するためには、看板をはじめとする明石公園内および周辺の景観を阻害する要因となり得るものの除却、改善を試みる必要がある。①案内看板の整理 明石公園内および周辺において乱立する看板を整理し、煩雑な景観を改善する必要がある。②明石駅上屋の屋根材 明石駅前商業施設(パピオスあかし)上階からの景観を考慮し、JR 明石駅および山陽電鉄明石駅上屋の屋根材・配色について検討する必要がある。③櫓・本丸展望デッキからの景観 将来的には、櫓や本丸展望デッキ等から園内、市街地に向けての眺望を整備する可能性も考えられる。その際には明石駅周辺等において建築物の色・高さ規制なども視野に入れた景観整備を行う必要がある。

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