Ⅰ 2 年間余の活動の経過
本稿で総括する「明石公園の自然を次世代につなぐ会」の活動の足取りは、明石公園の“過剰伐採”から始まった「前史」を含めて 4 つのステージに区分されます。同会の活動は 2 年余りの短い期間でしたが、この間に表われた明石公園をめぐる都市公園のあり方に関する問題は、同時期に噴出した全国各地の「公園と緑」をめぐる数多くの問題と相まって、公園やまちの緑、自然環境の保全に関する今日的課題を凝縮したものでした。
さらに言えば「公園は、だれのものか」という、公園やまちの緑という社会的共通資本の管理運営の仕組みが問われた、重要な節目になったと言えます。