第31回市民まちづくり講座 in 明石で、明石公園のことを取り上げていただきました。
兵庫県植物誌研究会代表の小林禧樹先生から、明石公園の樹木がどれだけ大事なものかお話いただき、今回の伐採は、一人の有識者の判断で進められていることにも問題があるというご指摘もいただきました。
自然を生かしたお庭づくりをされている庭師の方からは、日本が昔から培ってきた石垣を作る工法について、大変貴重なお話を教えていただきました。石と樹木は相性がよく、後世に樹木が生える前提で石垣は作られており、樹木は石垣を守る役目を果たしている、その樹木を伐採すれば石垣にも大きく影響する、樹木は、石垣や外の水の循環で成長し、健全な成長をして根を大きく深く伸ばしている樹木は簡単に倒木することはない、明石公園の樹木は、明石の豊かな海にも栄養を送っている・・・つまり、今回の石垣保護のための伐採は、本当に石垣保護になっているのか、このような石垣の作りをわかって伐採を決定したのか、早急な調査が必要だと思いました。
30名を大きく超える予想以上の参加者で、多くの方が今回の明石公園の樹木伐採に心を痛め、関心を持ってくださることがわかりました。終了後に、明石公園の自然を次世代につなぐ会の打ち合わせを行い、ブログなどで、情報発信をしていくことや、4月3日にシンポジウムを開催することなどを決めました。
樹木伐採に終わらず、民間委託の話まで浮上し、明石の宝である明石公園は、ピンチにさらされています。このピンチを市民のチカラでチャンスに変えたい!そんな強い思いを改めて確認する講座になりました。コロナ拡大で、開催の判断も難しかったと思いますが、開催を決断してくださった主催者である市民自治あかしの皆さんに、心から感謝したいと思います。
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